Konica C35 E&L(その2)


(続きです)


・まずはE&Lについておさらい
 E&Lの取説から抜粋して示そうかと思ったけど、E&L単独の取説というものは無く、同時期に発売されたC35フラッシュマチックと共用となっている。比較も兼ねてそのまま画像として出しちゃおう。ケンコートキナーさんのWEBページからダウンロード出来ます。

 まずは各部(外観)を確認。フラッシュマチックは機能的には初代C35とほぼ同じと考えてくだしあ。


 次に性能(諸元)。これまたフラッシュマチックと共通の所もあればそうでない所もある。


 上記を踏まえて、まずE&Lに無い機能とそれについての小生の考えを示しましょうぞ。

1)レンジファインダー(距離計)が無い
 これは困るだろ~と思うかもしれないけど、意外とそうでもない。下手するとノーファインダーでも良いくらい。
 というのもやや広角なレンズな上、プログラムAEが被写界深度を深くする方向で設定されているようなので、意外とフレームに納まるしフォーカスも大外ししない(ゾーンの設定が適切ならば、だけど)。

2)セルフタイマーが無い
 いや、スナップ派には要らないでしょう?

3)フラッシュマチックが無い。
 ぶっちゃけフラッシュもほとんど使わないし、フラッシュマチックが無くても何とかなるよ。ただGNを元にちょっと計算しないといけないけど。それくらいは出来るでしょ?(煽っていくスタイル)

4)フラッシュ接続ソケットが無い
 ホットシューがあるから問題なし。

5)バルブが無い
 これもスナップ派にはほぼ必要ない。…とは言え夜には欲しくなる時もある。でもこればっかりはどうにもならない。
 まあそこは割り切るべきでしょうなあ。どうしてもバルブでなければ撮れない場面はそう多くはないしね。

 こうしてみると全然どうと言うことはない(よね?)。


・サクサクスナップ
 ゾーンフォーカスは慣れると結構いける。距離指標が4段階で、それに応じてクリック感があるのでとっさに目測で距離を測って設定するのも容易。
 AEは1/30~1/650、それに応じて絞りはF2.8~F16まであり昼間はもちろん早朝や夕方、夜の街でも街灯に照らされた明るい場所なら意外なほど写ってくれる。もちろんフィルムのISO値にもよるけど。
Konica C35 E&L, 富士フイルム Superia X-TRA 400
 ゾーンを設定する一手間はあるものの、他はカメラ任せで目の前の画作りに集中出来るし、とっさに撮っても明るい所なら絞られシャッタースピードも早まるのでこれが意外と写ってくれる。
 そうそう、雨の日のスナップにも重宝してるのだった。左手で傘を差すとフォーカスや露出が操作出来ない事が多いけどE&Lなら心配ご無用。濡れないようポケットに入れておき、いざ撮ろうと思ったらポケットの中でゾーンを動かして、さっとポケットから取り出して撮るって感じ。片手持ちなのでしっかり保持する必要があるけど、操作が全て右手で完結できるのはとても良い。撮り終わったら不用意に濡れないようまたポケットへ~♪

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 AEカメラでよくあるのは露出が適正値を外れると赤ベロが出てシャッターがロックされたりする機能。一見親切だけど、正直余計なお世話に思える。C35には赤ベロもロックも無い。全体的に暗くても、一部明るい所があって、そこが写ってくれれば良いって事もあるじゃないですか。
 AFカメラだと合焦しないとレリーズ出来なかったりシャッターが遅れたりする。マニュアルフォーカスならそれも無い。古いカメラのAFはちょっと信用できない気持ちもある。(;^ω^)
 レンジファインダーがあると欲が出てしまう。ファインダーを覗いて二重像があると、ついついフォーカスをいじりたくなってレリーズが一歩も二歩も遅れてしまう。

 スナップを撮る上で大事なのは素早い決断とそれに伴う素早いレリーズだと思うのね。
 ところが皮肉な事に、機能が高まるにつれてレスポンスが悪くなる。
 良い画になりそう!と思ったら距離を目測で測ってフォーカスリングを素早くカチチと合わせる! ファインダーは構図決定のみ! あとはシャッターを切るべし!切るべし! ってのがシンプルで良いじゃないですか。
 ※そうじゃない撮り方をする事も多々ありますが、今回はそういうノリで行かせてもらいます(;^ω^)

 こうした条件に合致するのはC35シリーズの中でも、このE&Lかピッカリコニカ(EFシリーズ)しか無い。
 ならばより新しいEFシリーズの方が良いのではないか、というとそうでもない。EFシリーズはE&Lよりもさらに簡略化されていてイマイチ魅力が薄いんだなあ。内蔵フラッシュは魅力的だけれども、スナップでフラッシュはあまり使わないし。

 という事で結論としましては、E&Lはスナップ写真を撮る上での機能のバランスがちょうど良い!、とまあそういう事になるのであります。(自分のスタイルの範疇では、だけど)

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 初代C35やFD、ピッカリやジャスピンの影に隠れて地味~な存在であるE&Lの魅力をお伝えしてまいりました。
 実際のところ当時はそんな事考えて開発してないとは思うのだけど、それから半世紀近く経って金属外装のスナップシューターとして魅力を放つ、というのは何とも不思議な感じもある。まあ逆に今だからこそ、というのはあるかもしれない。
 あと地味な存在であるが故に中古価格は安い事が多いというのも良いです。(やだねえ、貧乏は……orz )


(続きます)

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